「なんでうちの子はこんなに頑張っているのに評価されない」
「中学の時と比べてかなりうまくなったのになぜ使わない」
などと指導者にケチをつける親御さんもいるみたいですが、みっともないので止めた方がいいですよ。
まず、親と指導者では視点が違います。
ここを理解していないと、クレーマーやモンスターペアレントになってしまいます。
見ている視点が違えば評価も違ってくる
親御さんは小さい時から成長を見続けているので、「縦の視点」で子どもの成長を見ます。
しかし、指導者は小学5年生なら5年生の基準で、中学3年生なら3年生の基準で、高校1年生なら1年生の基準で子どもたちを見ます。
いわば「横の視点」です。
親御さんは何年も子どもの成長を見ているから、自然と自己評価が高くなる。
しかし、指導者は「その時点」「今」の子どもの能力を評価しています。
新1年生が10人いれば、その10人と比較して判断します。
「そんなこと言っても1年生でもレギュラーになっている子がいるじゃないか!」と思うかもしれません。
ですが、そういう子は新1年生の中で飛びぬけた能力があり、他の1年生とは比べ物にならない状態にある。となると、次に比べるのは上級生となり、その上級生と比較しても勝つものがあるから抜擢されているだけです。
子ども達も自分で分析して判断している
例えばプロ野球を見ててもルーキーでありながら、明らかにプロで何年もやってきたような雰囲気や結果を出している選手っていますよね?
そして、そういう選手を見ている周りの選手も「あいつスゲーな」と感じたり、チームにおけるポジションを分析して納得しているものです。
FA選手や海外からの復帰選手のように契約上、能力や成績に関係なく出れるというケースもありますが、そういう場合や選手はもちろんのこと、見ている僕らでも「これおかしいな?」っていうのが何試合も見ていたらわかります。
ということは冒頭でも書いた、
「なんでうちの子はこんなに頑張っているのに評価されない」
「中学の時と比べてかなりうまくなったのになぜ使わない」
というケチを言う親御さんというのは、「たまにしか試合を見ていない」もしくは「我が子の能力を客観的に見れない」ということなので、あまりギャーギャー言うと子どもが恥ずかしい思いをするだけですよ。
親御さんが取れる2つの道
もちろん、エコヒイキをする指導者もいますよ。
でも、そういうのって雰囲気でわかります。
そこで選択肢は2つあります。
1:自信やヤル気をなくさせる前に、正当に評価をするチームへ移籍させる
2:多少の理不尽は中学や高校、大学や社会に出てもあるので、忍耐力を養うためと考える
という2つがあり、これは子どもの性格と相談して決めるといいと思います。
どちらも成長過程で経験しないといけないことですが、どのタイミングで経験させたらいいかを考える必要があります。
負けん気が強く、逆境に立ち向かうような性格なら「2」を選んでもいいでしょう。
逆になかなか自分を出せない弱気な子だとしたら、まずは成功体験を通して自信をつけてもらうことの方が大事なので「1」を選ぶ。
そういうイメージです。
そして、それを適切に選べるのはずっと子どもを見続けている親御さんだけなのです。
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