打たれる投手と打たれない投手の違いは?ライバルに勝つ方法を伝授!

投手をやっているとどうしても「ストレートのスピードをより速くしたい」という欲求は、必ず誰もが一度は望むものです。

しかし、ストレートが速ければ勝てる投手になるかというとそうではありません。そして、球速が遅ければ投手として価値がないというのも間違っています。

 

今回は「球速が遅くてもエースになりたい」という野球少年に向けて、あるプロ野球選手を参考に「それは決してできない夢じゃないよ」ことを伝えたいと思います。

 

 

ライバルに勝ちたい野球少年の悩み

 

こういった質問がありますが、おそらくどのチームでも同じようなことが起こっているのではないでしょうか。

 

僕は中学で投手をやっています。

僕には同級生のライバルがいて、そいつがエースです。ただ、僕の方がストレートのスピードは速いです。

そいつはカーブがすごく曲がるのですが、スピードは普通です。それでもなぜかあまり打たれません。

逆に僕はストレートが速いのになぜか打たれてしまいます。

なぜこんなことが起こるのでしょうか?

 

確かに高校野球やプロ野球を見ても、速いストレートで三振を奪うというピッチャーがエースとして活躍しているので、そういうイメージを持つかもしれません。

しかし、エースになりたいのならストレートの速さではなく、「ストレートの質」そして「打たれにくいフォーム」を意識して練習した方がいいでしょう。

 

 

ホークス・和田毅はなぜ勝てるのか?

 

2016年メジャーから日本球界復帰後、いきなり最多勝を獲得した福岡ソフトバンクホークスの和田毅。

 

 

彼は140キロを超える球速はあまりなく、平均急速は130キロ後半。

150キロを超える速球もなければ、ダルビッシュ有のような七色の変化球も、田中将大のSFFのようなメジャーでもトップクラスの変化球もない。

 

それでも東京六大学の通算奪三振記録を樹立し、プロ入り後も高い奪三振率を記録している。

では、なぜ彼はそんなことが可能なのでしょうか?

 

そのキッカケとなった、あるエピソードがあります。

彼が1年生の新人戦で投げた渾身のストレートが129キロしか出ず、その時に野手転向を考えたそうです。

 

しかし、これが今の現状だと受け入れ前向きに考え始めた時、監督からこう言われます。

「変化球主体では通用しない。球が遅くてもストレートを磨き、そのための体とフォームを作れ」と。

この言葉が球速は遅くとも高い奪三振率を誇る彼のピッチングの原点となりました。

 

 

そして、主な改善点は以下の2点です。

・体の開きが早さ
・股間接の柔軟性のなさ

この2点によって、「下半身で蓄えたエネルギーを上半身、そして指先に伝わるまでにロスしてしまい、140キロ投げれるだけのパワーがどこかに逃げていた」と語っています。

 

しかし、ただスピードがアップすれば打たれないというとそうではありません。

160キロを超える剛速球を投げる大谷翔平でも、同じプロ相手なら普通に打たれています。

球速はあるに越したことないですが、球が速ければ打たないというわけではないのが野球の面白いところです。

 

では、なぜ和田毅は打たれないのでしょうか?

 

 

バッターが打ちにくいと感じるメカニズム

 

バッティングセンターに行って打席に立つ時、最初は打てないが少しずつ打てるようになる。

これはボールに慣れてきたと思われていますが、正確には『ボールの軌道を確認した』からです。

ボールの軌道がわかればそこに予測を立ててバットを振ることができます。しかし、ボールの軌道がわからないとバットを的確に当てることは体の構造上、基本的には無理です。

 

 

例えば自転車に乗っていて反対から別の自転車が来たとします。

まっすぐ走っていれば片方に避けることができ、ぶつかることもないでしょう。

でも、右へ左へフラフラしながら走っていると、こっちもどっちに避けたらいいかわからず、結果的にぶつかってしまいます。

このように向かってくるものの軌道がわからないと、反応しにくいのです。

 

初対戦のピッチャーだとなかなか打てないのは、自分の中にそのピッチャーのボールの軌道がないからで、強いチームだと「一巡目は打てなくてもいいからボールの軌道を見ろ」と指導しているところもあります。

それくらいボールの軌道を確認することは、バッターとして大事なことです。

 

そして、「ジャストミートしたと思ったのになぜか打ち損じている」とバッターが不思議に思うピッチャーは、バッターが確認したボールの軌道と実際にやってくる軌道の間にほんのちょっとのズレがあるのです。

 

 

知っておきたい、打者の感覚を狂わす投球技術

 

例えば、NHKの『球辞苑』の「左殺し」の回に登場した元西武ライオンズの永射保の投げ方はかなり勉強になると感じました。

 

1:投球動作に入って左投げだと着地させる右足を地面を着いたように見せて、さらにもう数歩前に行く。

2:さらに踏み込みの足をクロスすることでより体の外側からボールが来るような錯覚をバッターに与えることができる。

 

たった数cm、たったコンマ何秒の違いでしかないですが、その一瞬の差がバッターが予測した軌道を狂わせるのです。

 

 

 

 

 

こういった投げ方はピッチングフォームの基本からは離れたものなので、誰にでもオススメできるものではないですが、「ほんの少しのズレを起こすだけでバッターにとって打ちにくい投手になれる」というヒントになると思います。

 

→ 球速が遅くても打者を打ち取れる投球術を磨こう!

→ 勝てる投手が持っている4つの資質とは?

 

 

投球練習はセットポジションでやろう

 

ピッチャーが投球練習をする時、もし今この練習をやっていないならすぐにやってほしいものがあります。

それが「セットポジションでの投球練習」です。

 

ノーヒットノーランでもしない限り、必ずランナーが出塁した状態で投げます。

むしろ、塁上にランナーがいるケースの方が圧倒的に多いです。

 

ワインドアップなら全力で投げれるけど、セットポジションなら8割くらいの力でしか投げれないかもしれません。

でも、その8割で投げる場面の方が圧倒的に多いので、やる機会が多い方を練習しておくと試合でも練習と同じように投げることができますよ。

 


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