子どもが野球を嫌いと言い出したら、監督の指導方法に問題があるかも?

子ども自身が「野球をやってみたい!」と言って始めた少年野球。

しかし、日に日に表情は曇り、「行きたくない」「辞めたい」と言い始め、理由を聞いてもイマイチちゃんとした答えを言わない。

親としては一度自分からやると言い出したことをすぐに辞めては、中途半端ですぐに諦めるクセがつくのではと思い、「自分がやりたいと言ったことなら最後までやりなさい」と言ってしまうケースが多いです。

 

しかし、頭ごなしに怒ったり、意見を跳ね返してしまうのはよくありません。

ただ面倒くさいからとか遊びたいから辞めたいというのであれば、きちんと叱ることも必要でしょう。

ですが、もしかしたら「野球は好きでも、野球をする環境が嫌だ」という可能性も、日本の野球事情を考えると十分にありえます。

 

 

海外からは批判の多い、日本の指導方法

 

日本の野球指導は海外から見ると、「マフィアが野球を教えている」と言われるような指導方法です。

なぜそう言われるのかというと、怒鳴ったり暴力を振るったりするような根性野球が当たり前のように行われているからです。

そして、こういった指導を受けた子どもは野球を嫌いになる子も多いです。

 

 

実際、プロ野球選手でさえも「ある頃から野球が楽しくなくなった」「今まで野球を楽しいと思ったことは一度もない」と引退後に言っていた人もいます。

野球エリート中のエリートであり、なりたくてもほとんどのプレイヤーはなることができないプロ野球選手になれるほどの才能を持っている人であっても、「野球が楽しいと思えない」というのです。

そしてその原因がこのサイトで何度も言っている、根性論や精神論だけで行っている野球指導が原因です。

 

 

ジュニア向けの適正な教え方をしていない

 

日本という国は「教育」や「指導」というものを軽く見すぎています。

 

例えば、初めて野球をする子にとっては、速いボールは当たったら痛いから怖いんです。

それなのに「真正面で捕れ!」「怖いと思うから怖いんだ!」と言って、何の解決にもなりません。

しかし、日本の野球界は指導者育成もしていないため、本当に良い指導者が少なく、こういった素人なら当たり前に思うような疑問や不安さえもきちんと解決することなく、ただ怒って無理やりやらせます。

 

 

ボールが怖いという子にはまず柔らかいボールから捕る練習をすればいいんです。

軟球って実際に触ったことがある人ならわかりますが、結構硬いです。顔に当たると投げてきたやつをぶん殴ってやろうかと思うくらい痛いです。

そんなものをいきなり捕るなんて子どもには無理なので、ゴムボールとかテニスボールから始めます。

 

柔らかいボールから初めて「痛くない」「怖くない」という経験を積ませ、少しずつ軟式に近づけていく。それくらいレベルを下げて、初心者の目線で指導するべきだと僕は考えています。

まずは「初めてなんだから、取れないのが当たり前」という姿勢、そしてうまくいったら「できたじゃないか!」と褒めてあげる。怒るのは最後の最後なんですよ。

 

少年野球の練習や試合を見ているとエラーをすると「何やってんだ!アホンダラ!」と怒鳴っている指導者がいますが、指導者としての役目を果たしていないなと感じます。

そりゃ怒鳴れば怒鳴るほどプレーの質が上がれば好きなだけ怒鳴ればいいですが、そんなことはないですよね。

それよりもどんどんと萎縮して、プレーの質が下がっていく。

 

 

本当に優れた指導者はエラーをしたとしても、「次どうやったらミスする可能性を減らせるか」に注目して指示やアドバイスをしています。

例えばエラーをした子がいた時に「惜しい、惜しい。あと一歩前に出ていればグラブの真ん中で捕れていた、次はいけるかもしれんぞ」と修正点と励ましの言葉があれば、「もうボールは来ないでくれ」なんて弱気で消極的なプレーではなく「よし!次こそ捕るぞ」と積極的なプレーをするようになります。

 

 

少年野球人口減少の原因と対策

 

野球は本当に楽しく、おもしろいスポーツだと思います。

でも、実際にやっている子どもの中にはその楽しさや面白さを味わう時間よりも、怒られたり殴られたりして嫌な気持ちを感じる時間の方が多いです。

 

せっかくこんな素晴らしいスポーツに出会えたのに、やっていけばいくほど野球はうまくなるけれど、嫌な気持ちが積み重なっていくし、野球が嫌いになっていく。

そんな指導をしている人はこれだけ「野球離れ」が進んでいるにも関わらず、どんどんと野球嫌いの子を増やす活動をしているのと同じです。

 

野球とサッカーの人気が逆転しているのは有名な話ですが、その大きな理由に「野球経験者の親がいるのに子どもに野球をしない/させない」があります。

野球が好きな親であれば「子どもにも野球をやってもらいたい」と思う割合はまだまだ多いですが、野球に対して普通レベルの情熱を持っている親であれば、「できることなら野球はしないでほしい」と考えている人もいます。

 

 

野球好きとしては悲しい現実ですが、実情を考えると親御さんがそう思う気持ちも十分に理解できます。

野球とサッカーの人気が逆転したのは競技としての魅力以外の部分で、親からの人気がないというのはかなり大きなウエイトを占めているようです。

もしこれを読んでいるあなたが野球の指導者であれば「自分の指導は今の社会や子どもに合っているのか?」ということを自問してもらいたいですし、もし野球少年の親であれば「この監督やコーチの指導は野球の楽しさや面白さを伝えているのか?」というのを考えてみてほしいと思います。

 

→ 「子どもに野球はやらせたくない」という親が増える3つの理由とは?

→ 監督やコーチの指導がひどい!野球チームや指導者選びの心得とは?

 


野球ヘッダー
Sponsored Link

コメントは受け付けていません。