少年野球の体験会が成功せず、失敗に終わる当たり前の理由

最初にちゃんとした野球をやるキッカケは、少年野球だと思います。

もちろん、いきなりチームに入るのではなく体験会みたいなものに参加してから決めると思いますが、体験会の意味を理解していないチーム運営者は多いです。

 

例えば、ホットペッパーとかでエステやマッサージなどの初回無料体験などに参加したことがある人ならわかると思いますが、お客さん扱いしてくれるんですよ。

その初回の感触で次回以降のリピートに繋がるかを理解しているし、そう教育されていますから。

 

野球の体験会も同じで、この体験会で楽しいとか面白いと思わないとチームに入ろうって考えるわけがないのに、体験会であってもいつもの練習の延長線上としてしか考えていない人が多いため、せっかく開いた体験会も無駄に終わってしまっています。

 

 

主役である『お客さん』は誰なのか?

 

これだけ野球離れが進んでいる以上、自分から野球チームに入りたいという子どもがいれば、その子は立派なお客さんであり、そのお客さんのどう支持してもらえるかを考えるべきですが、そういう意識を持った人は少ないです。

体験会なのに厳しい言葉で指示されたり、頭ごなしに「こうしなさい」「あれしなさい」と言われるばかりで、自由度も低い。それじゃ、子どもは楽しくないですし、楽しくないものに無理して入ろうとは思いません。

 

 

なんというか昔の商店街みたいな雰囲気なんですよね。入りにくいし、入ったら入ったで「買う気がないなら帰って、冷やかしは遠慮するよ」とか言われる始末。

買うものがあるかないかを見るために入ったのに、入った瞬間にそんなことを言われたら「もうこんな店には来ない」って思うじゃないですか。

そして、今頃になって「商店街を守ろう!」とか言われても、「ザマーミロ!」って思いますし。

実際、野球もそういう道を歩いているような気がしています。だから、何とかしてそれを修正していって欲しいと願っています。

 

例えば、サッカーの体験会ならコーチがフレンドリーに、NHKの歌のお兄さんみたいに明るく接し、時には着ぐるみや被り物をしながらサッカーをして、子どもを楽しませようとするチームもあります。

これを「子どもに媚びている」と思う人がいるかもしれませんが、「少年スポーツチームの主役は誰なんだ?」と逆に聞きたいですね。

主役である子どもが入りやすく、楽しめて、そのスポーツへの興味を持ってもらう、そのためにどうすればいいかを考えてやっているサッカーの体験会のほうが、よっぽど真剣にサッカーと子どもに向きあっていると思います。

 

 

楽しくないものを人間は続けられない

 

野球についてネガティブな内容が目立ちますが、僕は野球が好きだからこそ今の野球が持っている危うさについて、もっと多くの直接子どもと向き合う指導者の方に考えてもらいたいのです。

もちろん、若い指導者の方はこの危機に気づいている人はいます。しかし、長い間監督やコーチをしている人はやり方を変えようとせず、ドンドンと野球少年を減らしていきます。

 

彼らも野球が好きだからこそ長い間監督やコーチをしているはずです。

でも野球が好きなのに、野球に関わっていたいと思っているのに、今この時点で考えを変えていかないと正反対の結果を作っていってしまう可能性があるのです。

 

 

少子化で子どもの数が少なくなってきている、しかも人気や競技人数でサッカーに負けてしまっている。

このままでは少しずつ減っていき、20~30年後にはマイナースポーツになっている可能性も十分にある。

だからといって、サッカー協会みたなものが野球にできるとは到底思えない。

 

ですので、一番最初に野球と子どもを繋ぐ現場の指導者の方、そして親御さんに、きちんとした『楽しむ野球の教育法』を知ってもらいたいのです。

それが減っていく野球人口を止め、そして野球人口を増やす唯一の方法だと考えています。

 

 

システム自体を変えないと未来はない

 

もし子どもが少年野球を始めるとなれば、その日から野球中心の生活に変わってしまいます。

それくらい少年野球の親に対する負担は大きく、親子はもちろん、夫婦も野球好きでない限りは、高い確率で家庭内における不満や不和に繋がります。

 

例えば、父親が野球をやっていて子どもにもやらせたいとしましょう。そして、子どもも率先して野球をしたいと言い出したとします。

でも、その負担は全て奥さんに行きます。

 

土日も少年野球優先であれば、朝早くに起こして、お弁当を用意し、送迎をし、応援もしなくてはいけない。

旦那さんも土日が休みの仕事で、疲れていても「子どもが優先だ」という人であれば問題も減るでしょうが、「土日は疲れているんだからゆっくりさせてくれよ」みたいな発言をした日には、奥さんのイライラは爆発すること間違いないでしょう。

 

だって奥さんからしたら、「子どもがしたいという気持ちはわかるし応援したいけれど、私は別に野球が好きでもなんでもない。なのに毎週土日はそれで潰れて、自分の時間がない」という不満を持って当然なのですから。

そして、その不満や苛立ちは旦那さんだけでなく、子どもに向かう可能性も十分にあります。

 

 

「子どもがやりたいことはできるだけやらせてあげたい」と思うのが親でしょうけれど、親だってひとりの人間ですから不満だってでてきます。

そして、それが原因で「野球をやらせない」と考えている人も増えてきています。

 

少年野球チームに限った話ではないですが、もう昔と今では生活環境も生活スタイルも変わってきているのに、未だに昔と同じようなことをやり続け、どこかに負担が偏るようなチーム運営ではおそらく先細りしていくでしょう。

正直なところ、「少しくらい部費が高くなってもいいからその分で人を雇って、お茶組みや送迎や応援などに行かなくてもいいようにしたい」と考えている親御さんもいます。

そして、個人的にはそういう風にやって行った方が、健全なチーム運営ができるのではないかと考えています。

 

まぁ、そんな状態になるまではしばらく時間がかかるでしょうけれど、その間にドンドンと少年野球のシェアが小さくなっていくと思いますね。

だからこそ、少年野球関係者の方々の努力を期待したいところです。

 

→ 「子どもに野球はやらせたくない」という親が増える3つの理由とは?

 


野球ヘッダー
Sponsored Link

コメントは受け付けていません。