球の遅い投手が球速を上げる練習をする前に知っておきたい2つのこと

だからこそ、それだけのスピードボールを投げられる投手はその地区で注目されるのです。

 

しかし、スピードボールを投げることができれば絶対に勝てるかというと、プロはもちろんアマチュアでもそんな甘い話はありません。

そして、球速がそこそこでも勝てるのが野球の面白さであり、投手の醍醐味と言えるでしょう。

 

ということで、今回の記事では「打たれる速球、打たれない速球」について話していきましょう。

これを読むと、球速アップには2種類の方法があることを知れますよ。

 

 

130キロを150キロに見せた男たち

 

僕の年代の人ならわかると思いますが、星野伸之や山本昌というピッチャーがいました。

そして、彼らは125~130キロのストレートしか投げないにも関わらず、星野伸之は176勝、山本昌は219勝。まさに超一流の成績です。

しかも、その世代に右バッターに「一番スピードが速いピッチャーは?」と聞くと、150キロを超えるような速球を投げるピッチャーを押しのけて、彼らの名前が出てきます。

 

「130キロのストレートが150~160キロのように見え、今までの野球人生で一番早いと感じた」と言われています。

これってすごいことですよね?

 

 

そして、打ちごろのスピードのはずなのに打てずに、空振りや凡打になってしまうのでしょうか?

今回はこの謎について、少し考えてみたいと思います。

 

 

2つの「球速」とは?

 

最も大事なことは、「球速は球の速さで決まらない」ということです。

投手としては150キロの球を投げたいという夢がありますし、スカウトなど他者の評価としてもわかりやすいのが球速なので、そこを伸ばそうとするのは当たり前のことでしょう。

 

しかし、バッターが「あのピッチャーは球が速い」と感じる決め手は、スピードガンの球速ではなく「体感速度」です。

つまり、球速には「スピードガンに出た速度」と「体感速度」があるのです。

 

 

160キロを超えるストレートを投げる大谷翔平も、同じプロからすると「そこまで怖くない」という意見がありました。

もしかしたらスピードガンの球速は160キロでも、体感速度は150キロくらいなのかもしれません。

 

150キロなら今のプロでだと十分対応できる速さですが、そんなプロが130キロに手も足も出ないとなると「球速以外の何か」が、勝てる投手の理由なのでしょう。

 

 

打ちにくさを感じさせる投手の共通点

 

では、冒頭に出てきた2人はなぜ体感球速が速いのでしょうか?

 

そのポイントの1つは「球持ちの良さ」です。

140キロの速球は100分の1秒で40cm進むみたいです。

 

 

 

ほんのゼロコンマ1秒違うだけで40cmの差になり、これが「差し込まれる」「詰まる」とバッターが感じる理由です。

ほんの一瞬、ゼロコンマ1秒だけボールが指から離れるのが遅いだけで、その意識があるだけで、バッターはより早く感じ、差し込まれたと思ってしまいます。

 

例えば先ほどの図でも描いたように、たったゼロコンマ1秒ズレるだけで、ジャストミートする箇所から外れ、その分だけアウトになる確率が高まります。

ですので、ピッチャーが一番に考えないといけないことは、「バッターが持つジャストミートラインをどうやってズラすか?」です。

ほんの少しズレるだけで、センター前ヒットがセカンドゴロになる可能性も十分にあります。

 

 

他にもジャストミートラインからボール半個分だけ上になったら、それだけでゴロになる確率はアップします。

 

 

 

ちょっとした変化が大きな成果を作り出す

 

このように140キロや150キロを超えるスピードボールを投げれなくても、誰もが振ってしまうようなキレのある変化球を投げれなくても、やっていける可能性は十分にあるのです。

野球はピッチャーからすれば「どうやってアウトの数を増やすか」がメインとなりますし、バッターなら「どれだけアウトにならずに打席を回せるか」がメインとなります。

そして、アウトの数を増やすためには「バッターに自分のベストな位置でスイングをさせない」ことを意識すれば、自然とアウトを取れるようになってくるでしょう。

 

そのためにパッと見でわかりやすいのはスピードボールや変化球ですが、ここはどうしても才能の部分が大きく関わります。

しかし、今回話した「球持ち」など、バッターのタイミングをズラす技術というのは、努力で身に着けることは可能です。

 

 

例えば、「ボールの出どころがわかりやすいフォーム」なんて言葉聞いたことありますよね?

でも、このフォームを改造して、ボールの出どころがわかりにくいフォームにできれば、前よりは打たれにくくなるはずです。

 

このように投げる一連の過程をほんの少し変えるだけでも、「より打たれにくい」「もっと球持ちがよくなる」ことも夢ではありませんよ。

 

以下の記事では「『左キラー』の異名を持つ元プロ野球選手が実際に行っていた方法」「プロ野球でノーヒットノーランを達成した男の投球術」について話しているので、ぜひこちらも参考にしてください。

 

→ 打たれる投手と打たれない投手の違いは?ライバルに勝つ方法を伝授!

→ 球速が遅くても打ち取れる投手になれる極意とは?

 


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